先日、香港の空港をブラブラと歩いていたところ、

「ディズニーストア」を見つけた。



「何故に、香港の空港にディズニーストア・・・?」

と一瞬思ったけど、香港にディズニーランドができたことを思いだし、

香港のミッキーはいかなるものかを確認しようと、

店内に足を踏み入れた。



そこで見た衝撃のミッキーとは・・・。



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なんと香港のミッキーは




       「米 奇」


と書くようだ。


「こ、こめき!?」

と、最初は、キーホルダーの中で微笑むミッキーの横に書かれた

この二文字が、まさか「ミッキー」を表しているとは

本気で気づかなかった。



だって・・・、「米奇」だよ・・?

「米」に「奇」だよ・・・?

  
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あの世界中の老若男女を魅了してやまない、あの「Mickey」が

香港ではまさかの「米奇」・・・・


「Mickey」 = 「米奇」


この方程式が成り立ってしまうとは・・・。




OK。じゃあ百歩譲って「米」は良しとしよう。


いや、「米」に関してもかなり心外だけどさ。

だってミッキーが生まれたのはアメリカですよ?

今や中華料理や日本料理がかなり浸透していて、

多くのアメリカ人が米を日常的に食しているのは認めるけど、

アメリカが

「はい、ウチは米食国家です!」



なんて元気よく言おうものなら、


「はぁ??」


ってイヤミったらしく聞き返しちゃうもんね。


やっぱり、ハンバーガーに代表されるように

アメリカと言ったら「米」よか、「パン」でしょ。「パ」・「ン」!

「ブ・レ・ッ・ド」!!




まぁ、いいさ。大分熱くなってしまったが、「米」に関してはひとまず置いておこう。



それにしたって「奇」はちょっと・・・


「奇」
という漢字を使った言葉で、ポジティブなものが一つも

思い浮かばないのは、私の語彙力の貧しさからだけではないはずだ。



「奇妙」

「奇抜」

「奇怪」

「奇異」

「奇術」

・・・・・。



こんな漢字をよりによって「米」と組み合わせてしまうなんて・・・。




恐るべし!香港!!




香港のディズニーストアで一人呆然と立ち尽くし、

「米奇」の成り立ちについて考えてみた。






むかし、むかし、アメリカのとある家に、

一粒の米がいました。


この米は非常に野心が強く、自分が一介の米一粒で

生涯を終えてしまうことに、大きな不満を持っていました。


「オイラは人間の口に入って、栄養分を吸収されるだけ

吸収された挙げ句、最期は排泄物としてトイレに流されて終

わる人生なんて、まっぴらだい!オイラは世界中の人間たち

を魅了する、人気者の米になるんだい!!」


と、米はこのように大きなことをいつも言っては、


「ははっ。あの米またあんなこといってやがる。

俺たちゃぁ所詮、ただの「米」さ。人間様のお口に入って、は

い、終了ってなもんよ。」


と、周りの米たちにばかにされる日々でした。


米は悔しがり、


「くっそ~、でも俺はいつか、いつか誰もが驚く大っきな「米」

になってやるんだ!」


と、日々強く願い続けました。

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そんなある日、米の前に魔法使いが現れました。


「米よ。私は遠くでお前の強い願いを感じ取り、今日はやって来た。

おぬしの夢、叶えてみせよう。ビビデ・バビデ・ぶー!!」


と魔法使いは米に魔法をかけました。


そうしたところ、あら不思議。


なんと米はネズミに姿を変えたではありませんか!


米は大喜びして、


「魔法使いのおばあさん、どうもありがとう!!

オイラどうしてネズミなのかはちょっと疑問だけど、

これでひとまず人間に食べられる心配はなくなったよ。

オイラ、世界中を魅了するでっかいネズミに

なってみせるよ!」


そう約束した「米」。


「米」は後に「ウォルト」という紳士に「ミッキー」と

名付けられ、ネズミのくせに犬を飼ったり、うるさいアヒルにラ

イバル視されたりしつつ、いつのまにか世界中に自分の王国

を築くことに成功して、「ミニー」という名の雌ネズミたちと

共に幸せにくらしましたとさ。


めでたし、めでたし。




 完:『「米」の「奇跡」






それで、「米奇」??。



…そういうこと??


それでも未だ「米奇」が受け入れられず、その場を動けずにいた私。










あ!!!!わかった!!!




「アメリカ)」の跡」のネズミ


それで 「米奇」か!!!








そういうことだよね?

誰かそういうことだと言っておくれよ・・・。

そうでないと、ディズニーランドで皆にもてはやされている

ミッキーを見るたびに、

「とは言ってもあいつは元々は一粒の米・・・」

とうがった見方をするいけすかない女子になってしまうではないか。

その上ネクラときたら、ディズニーランドなんて到底似合わない。

そんな女子は夢と魔法の王国にはお呼びではないのだ。





そんなこんなで、一粒の「米」のサクセスストーリーをさんざ頭の中で

繰り広げ、ミッキーを「偉大なるアメリカの奇跡のネズミ」であることを再

認識しつつも、「米奇」商品は何となく買う気にはなれず、

「やっぱりディズニーランドは東京だよね。」と言い残して、

香港のディズニーストアを後にしたネクラCAであった。


mickey3


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